御神燈のちょうちん。ズラッと並ぶと生まれるお祭り感。
昭和生まれです。令和から見ると昭和は、昭和から見た明治なんですよねこわい。でもまだまだ昭和の名残りが見られる景色は残っていて。ちなみに写真は大阪市のどこか。全く統一感のないごちゃっとした、生活感が溢れる感じが「ぽい」なぁ、と。ところでこういう補正がiPhoneの純正写真アプリでホイホイできるのは楽しい。便利な時代になったもんだ。
明治モダン、大正ロマン、昭和レトロ… そんな感じで表されますが、そこには色や書体が結構強く結びついてるように思います。特に昭和になると、明治・大正を破壊するかのごとく一気に色んな色や書体があふれてきて、それが混沌としていてすごく面白い。でも一方で、この写真の中央らへんにあるように色数少なめでゴテゴテ飾らない細め丸ゴシックのパネルとかも、すっごく「ぽい」なぁと思うのです。それまでのカチッとした、あるいは伝統的なイメージから脱却し始めている感じが。真面目な子がデビューしようとして変わり始めている感じが。でもすぐ上には垢抜けた色した帰国子女、マクドナルドがいて、そしてその上には確固たるアイデンティティを確立した御神燈がいて。そしてそれらがグチャっと混ざって… うーん、いいですねぇ…
景色も物もイメージも何なら自分自身も、何もかもがどんどん変わって行きますが、ふと近くを見なおすと案外ゆっくりしているものも多くて、それらを見たり触れたりするとちょっとホッとします。年?いやいや、温故知新的ナ ナニカダ。